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ヴァージニア (装甲艦) : ミニ英和和英辞書
ヴァージニア (装甲艦)[かん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
装甲 : [そうこう]
  armoured 
: [かん]
  1. (n,n-suf) warship 

ヴァージニア (装甲艦) ( リダイレクト:バージニア (装甲艦) ) : ウィキペディア日本語版
バージニア (装甲艦)[かん]

バージニア (CSS Virginia) は、アメリカ連合国海軍装甲艦アメリカ合衆国海軍フリゲート、 (''USS Merrimack'') の船体を元に改装され、南北戦争で使用された。
バージニアは1862年3月のハンプトン・ローズ海戦で合衆国海軍のモニター (''USS Monitor'') と、世界初の装甲艦同士の海戦を行ったことで有名である。
それまでの軍艦はほとんどが木造船だった。ハンプトン・ローズ海戦の後、軍艦の設計および海戦の性質は劇的に変化した。
== メリマックからの改装 ==
バージニア州1861年に合衆国から脱退し連合国側に参加したため、当時脅かされた合衆国側の重要な軍事施設の一つにゴスポート造船所(現在のノーフォーク海軍造船所)があった。同造船所は連合国の手に落ちるのを防ぐため破壊が命じられた。合衆国にとって不運なことに、その命令は達成されなかった。蒸気フリゲートの (''USS Merrimack'') は完全に焼却される前に浅瀬に沈没した。南部連合軍が造船所を管理下に置くと、ゴスポート造船所の司令官となったフレンチ・フォレスト大佐は、沈没したメリマックの引き上げを5月18日に着手した。引き上げは5月30日に完了し、造船所の乾ドックに曳航され、焼けた構造物が取り除かれた〔Quarstein, pp. 62–63〕。
調査の結果、船殻下部とエンジンは無事であることが判明した。メリマックはチェサピーク湾付近において使用可能な南軍の最大の蒸気船であったため、連合国海軍長官であったスティーヴン・マロリーは、メリマックを装甲艦に改造することを決定した。ジョン・ブルック大尉およびジョン・ポーター大尉が改造案のラフスケッチを提出したが、どちらも砲郭型の船を提案した。ブルックの概案は、艦首と艦尾を半潜水形式とするもので、この案が採用された。詳細な設計は艦艇設計技師としての訓練を受けていたポーターが行った。ポーターが改造全体に責任を持ち〔Egan, pp. 373, 376〕、ブルックが装甲部分と大砲を、南部海軍のチーフ・エンジニアであったウィリアム・ウィリアムソンが機関部の責任者となった〔Quarstein, p. 65〕。
燃えた木製船殻は、2枚羽根のスクリューが有効に働くぎりぎりの喫水になる位置で切断された。新たな船尾楼甲板および主甲板上に鉄で装甲された砲郭が取り付けられ、艦首には砲郭とつながるV型の水切りが装備された。前後の主甲板および船尾楼甲板は、半潜水状態となるよう設計され、2層からなるの鉄板で覆われた。砲郭部は数層からなる合計厚の材および材を基部として、それをの鉄板2層で覆った(1層は縦向き、もう1層は横向きに鉄板を装着した)。また、砲郭には敵の砲弾を滑らせるように36度の角度がつけられた。さらに、バージニアの設計者は北部の新聞情報から合衆国軍が装甲艦を建造していたことを耳にしており、通常の砲ではそのような装甲艦に損傷を与えることができないと考え、19世紀の艦艇としては時代錯誤と思われる衝角を装備した〔deKay, p. 131〕。機関部の状態は、もともとメリマックの蒸気機関は正常に動作しない状態であったうえ、塩分の多いエリザベス川の水に沈んでいたために悪化していた。しかも鉄製装甲およびバラスト追加による船体重量増のために、機関の負担は大きくなり、機動性は低下した。完成時、バージニアの旋回半径はにおよび、1旋回するのに45分を要した。これは後により俊敏な北軍のモニターと対鉄した際に大きなハンディキャップとなった〔http://www.rpi.edu/~fiscap/history_files/monitor.htm〕。
鉄製の砲郭には14箇所の砲門があり、その内訳は前部3箇所、後部3箇所、左右舷側に4箇所ずつであった。前部および後部の砲門は、中央のものが艦の軸線方向に向いており、左右の砲門は45度の方向を向いていた。これら前後6箇所の砲門には外側に鉄製のシャッターが取り付けられていた。舷側の砲門にはシャッターは取り付けられていなかった。バージニアの兵装は、4門のブルック砲(前装式ライフル砲)、およびメリマックから引き上げた6門のダールグレン砲滑腔砲)であった。ブルック砲の内2門は、艦前後の旋回台に載せられており、口径、重量はであった。砲弾重量は であった。残り2門は砲で重量はおよそ 〔Olmsted, et al., pp. 125–27〕、で左右舷側にそれぞれ1門ずつ装備されていた。9インチダールグレン砲は、左右舷側にそれぞれ3門ずつ装備されており、重量は約 、重量の砲弾を、仰角15度で飛ばすことができた〔Olmsted, et al., p. 87〕。船体中央部のボイラーの釜近くの2門のダールグレン砲は加熱した砲弾を使用できた。砲郭甲板には、敵の接舷攻撃を阻止するために、2門の12ポンド榴弾砲が装備されていた。
バージニアの艦長に任命されたフランクリン・ブキャナンは、最初の出動のわずか数日前に着任した。それまでの艤装員長はケイツビー・アプ・ロジャー・ジョーンズ大尉が努めた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「バージニア (装甲艦)」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 CSS Virginia 」があります。




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